落ち着いた空間を演出するにはアンティーク家具が一番

地方都市が町おこしのために、または個人カフェが素敵な空間を提供するためにアンティーク家具を使っていることが多く見受けられます。オフィスやデパートなどでは最新のデザインで統一されたテーブルや椅子などの家具が多く使われているが故に、アンティークにも真新しさを感じられるため、テレビで特集されるほど人気があるのです。では、アンティーク家具を使うと、なぜ落ち着いた空間が演出できるのでしょうか。具体的にご紹介しましょう。

一般的に、アンティーク家具は100年以上経った商品を指します。近年になるにつれてこの期間が若干短くなっていくこともあるのですが、アンティークという表現の基本的な意味合いは「作成後100年を経ている」ということと、「大量生産体制が整う前の製品」なのです。つまりは、一品ものが多く存在するため、探すのには時間がかかるものの、とある空間に最適な製品が見つかるのです。当然、一品ものは繰り返し使えるように丁寧に作られているため、そして、時代を感じさせるため、落ち着いた印象を持たせることが可能になるのです。

また、基本的に家具に関するデザインの基本は大英帝国時代のイギリス人の視点から決められました。イギリスはロンドンの街並を見た事がある方はご存知でしょう、当時の彼らは荘厳華麗さよりも、統一性と落ち着いた雰囲気を好みました。日本人の感覚で言うと、きちんと整備された江戸時代の庄屋さんの家や品々のようなものです。イギリス人も、修理・保全性を意識して長年持つように当時の家具を作りました。現代に残るアンティーク家具も、このような精神を継承している製品であると言えます。

さらに、カフェやリビングにアンティーク家具が置いてあると、「こだわりがある部屋だ」と認識されます。これは日本人の感覚上、アンティーク物が珍しく、テレビの中でしか見た事がないからでしょう。テレビでは、「落ち着いた」「大人の」空間が、より色濃く演出されているので、このような予備知識を持った上でアンティーク家具を見る人間が多いのです。例え本棚一つをアンティークものにするだけでも部屋の雰囲気が変わるのは、このためだと言えます。

加えて、「長く使おうとする精神」、言い換えれば「物を大切にする精神」というのは、若い頃には得にくい思考です。アンティーク家具を使用している、メンテナンスしていることで、このようなセンスが、味わいやオーラとなって「落ち着いた」雰囲気を醸し出せるのです。事実、100円ショップや廉価品で済ましてしまうという行為の対極にあるのがアンティーク家具を使うことなのですから。

大人の、落ち着いた空間を演出するならば、上記の理由により、アンティーク家具よりも適したものはありません。あれこれ想像しながら部屋のレイアウトを決めることもワクワク感がありますし、実際に、部屋のイメージがガラリと変化します。部屋のイメージを変える際には意識しておきたいもの、それがアンティーク家具だと言えるでしょう。